名古屋市天白区平針に約15ヘクタールの里山が残されています。市長交代の直前にその里山(約5ヘクタール)の開発申請が出されました(2009年4月27日)。河村市長は、就任早々(2009年5月9日)、近隣住民と平針南学区連合自治会の保全要請に応えて開発予定の「里山」を視察されました。そして、C0P10(生物多様性条約第10回締約国会議)を開催する名古屋市が、国と一緒に「里山イニシアチブ」を提案しながら、他方で都市に残された「里山」を開発するのは避けたいと表明し、いろいろな保全方策を検討されました。しかし、業者との交渉の結果、最終的に買い取り金額の折り合いがつかず、開発許可が下りてしまいました(2009年12月22日)。
近隣の住民は自治会と一緒に街づくりの観点から里山保全を要望し、わずか2か月の間に約3万人の署名を集め、市に提出しました。また、宮崎駿監督は、自らの「トトロの森」の保全経験から「平針の里山」を保全するための応援メッセージを寄せて下さいました。このような経緯もあり、平針の里山は、内外のマスコミからも多くの注目を受けています。
業者は、2010年10月の時点で里山の伐採を開始しました。私信によれば、名古屋市に再度の「買い取り協議」を打診しているとのことです。河村市長は、現時点でも、残せるものなら残したいとの考えを持っております。名古屋市議会議長(横井利明氏)も何度も里山を見学し、なんとか残せるように努力したいと話しております。
しかしながら、現在のところ、保全に関する市長と市議会の話し合いは進んでおりません。また、市と業者の話し合いも再会されておりません。そこで私たちは次の世代にこの生物多様性が豊かな「名古屋のトトロの森」を残そうと署名と募金運動を開始しました。どうかよろしくご協力をお願い致します。
私は小さい時からトトロを見て育ってきて、今でもトトロの世界が大好きです。 映像を通して里山を見るだけけもこんなに感動できる里山の景色を破壊するなんて考えられません。
今、生物多様性にとても興味を持って調べてみると、里山が生物多様性を守る上でとても重要である事を知りました。 人間の未来のため、将来の子ども達のためにも、トトロの森を守るべきです。